ブッダの愛馬 カンタカのはなし
ゴータマ・シッダルタは、後にブッダと呼ばれるようになった人で、
紀元前5世紀ごろ、シャーキャ族の王子として誕生しました。
王子として何一つ不自由のない生活をしていたのですが、
29歳の時、突然出家してしまいます。
この時、ブッダの出家のきっかけを作ったのが、
ブッダの愛馬、カンタカでした。

ブッダは、ずっと悩みを持ちながら王子として過ごしていたわけですが
ついに、出家をしようと思い立ちます。
ですが、既にブッダは妻も子供もある身の上でしたし
王宮の生活は馴染み深く、断ち切りがたいものでした![]()
なかなか踏ん切りがつかないでいるある夜、
ブッダの耳に、カンタカが地面を蹴る音が聞こえてきました。
カンタカはブッダの愛馬です。
かねてからブッダは、
出家する時はカンタカに乗って旅立とうと思っていました。
まるで、出家を促すように前がきをしているカンタカを見て、
やっとブッダは心を固めたのでした。
ブッダはカンタカに騎乗し、
愛する妻と息子のいる王宮を後にします。
ブッダはその後、アノーマ川のほとりで剃髪し、出家しました。
カンタカはブッダを置いて城に帰るのですが、
主人と離れた悲しさのために、衰弱して亡くなったといいます。
そして、ブッダは35歳の時、ついに悟りを開きます。
仏教の始まりです。
ところで、このカンタカが前がきをして
ブッダを促さなかったら、ブッダは出家せずに
王子として一生を終えたかもしれませんね。
そうなったら、仏教も開かれていなかったかもしれませんよ![]()
仏教のきっかけは、実は一頭の馬だった、と言っていいのかもしれませんね。